腎臓って何をしているのでしょうか？腎臓は、血圧を調整したり、体の毒素や余分な水分を尿に捨てたり、血を作ったり、骨を強くしたり、体の酸性アルカリ性を絶秒にコントロールしたりと、体全体の司令塔とも言える大切な臓器です。

腎臓はかなりの頑張り屋さんのため、腎臓機能が極端に悪くならない限り、自覚症状はありません。腎臓機能が失われると、透析や腎臓移植が必須です。腎臓がかなり悪くなると、だるい、ふらつく、息切れ、むくみ、食欲が無くなる、夜間尿が多くなるなどの症状がでますが、症状がでた時点ですでに透析が間近な状態で、腎臓は回復しません。

腎臓の機能が低下し続ける病気を、「慢性腎臓病」と呼びます。日本では成人の８人に１人が慢性腎臓病です。慢性腎臓病があると、透析になりやすく、脳卒中や心筋梗塞、心不全にもなりやすいため、元気で長生きができなくなります。 

健康診断で慢性腎臓病の予兆を見つけることができます。尿蛋白が＋の方、eGFRという数値が、６０以下の方は慢性腎臓病の可能性が高いです。皆さんの健康診断の結果を見直してみてください。幸い、最近、慢性腎臓病の良い治療薬が次々と開発されています。治療は、症状が出る前に、早ければ早いほど良いです。腎臓を守るための食事や運動の注意点は、腎臓の状態・年齢・持病により、患者さんそれぞれで異なります。

詳しくは、かかりつけのお医者さんに相談されてみてください。